高級メンズレザーを生産するには、少人数で一貫生産する工場を見つけるしかない
高級メンズレザーコレクションの企画を再開するためにメンズレザー工場にお願いして回りました。しかしすべてノーでした。理由は上記で説明した通りでした。(当時はこのことを全く知りませんでした)
少ロット(少ない量)で メンズレザーの工場さんに無理やり発注をお願いしたら迷惑がられることがよくわかりました。
それならば、すべての工程を一貫して生産できる職人さんを自分で探すしかないという業界では非常識な決断をしたのが苦しみの始まりでした。レザーサロンの高級メンズレザー製造の工程はパターン、裁断型の作成、裁断、付属品(ボタン・裏地・肩パッド・芯地・糸)の手配・縫製・プレス・仕上げなどに分かれていますが縫製から仕上げまでをレディスレザーの工程と同じ1名~2名の職人さんがやってくれます。
最高級メンズレザーを作るには、さまざまなお客様のご要望に答えられる仕上がりにしなければなりません。
良い素材を選び出し、自社デザインでパターンが出来上がったら、裁断・縫製・仕上げと進みます。極上の素材ですから縫い直しや色の修正などのごまかしはできません。流れ作業で私は袖の担当、私は身頃の担当、私はボタン付けの担当などでは1着の製品に対する思い入れなどありません。ただ作業をこなすだけに終わります。レザーサロンのレザーは1名~2名の職人さんが愛着をもって1着を仕上げてくれます。
その思い入れが仕上がりの美しさに現れます。素材感とデザインやパターンの美しさにプラスされた品格があるメンズレザーコートやメンズレザージャケットが生まれるのです。大量に作り置きされたレザーの中からの一枚ではなく、レザーサロンのメンズレザーは、貴方のためにお作りしたレザージャケットやコートなんです。
レザーサロンのみんなの想いも一緒に着ていただけたらこれ以上の喜びはありません。
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